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次世代の夢と希望に溢れた社会づくりを目指す大成建設株式会社の災害時燃料調達とは?

クライアント 
大成建設株式会社
業種
建設業
給油対象物
非常用発電機
契約時期
2017年10月
契約時期

2024.6.17

今回は大成建設株式会社 調達本部 工務部長 田中様、同部 課長 田澤様にお話を伺ってみました。

インタビュアー:EESS契約(大規模災害時燃料供給システム)を検討するきっかけ、検討し始めた時期を教えてください。

検討し始めた時期は2017年頃でした。元々災害協定というものは締結していましたがこの協定は何かあれば出来る範囲で協力するというもので強制力はありませんでした。しかし2011年に東日本大震災を経験し実際に必要になった物資を確実に確保したいという思いから燃料油に関して、2017年に三和エナジーとEESS契約を結びました。

インタビュアー:東日本大震災時の燃料確保に関しての状況を教えてください。

燃料サプライヤーをとにかく探し、とりあえず確保出来た相手先から持ってきてもらうという形でした。思うように調達が進まずかなり苦労しました。

インタビュアー:三和エナジーとは燃料油の契約ですが、他の資機材に関する緊急時の対策は行っていますか。

もちろん会社として備蓄もしています。ただ補いきれない資機材は燃料油と同じように他のサプライヤーと協力しています。燃料以外では工事用の資材(ブルーシート等)の自社備蓄や、発電機等工事用の機械を他のサプライヤーに確保しておいてもらい、必要な時に持ってきてもらうという形をとっています。

インタビュアー:三和エナジーと契約をした決め手を教えてください。

最初は緊急時の燃料配送サービスを行っている会社をインターネットで調べました。何社か比較をして確実性を重視した結果、三和エナジーが最適という結論に至りました。

インタビュアー:確実性とは具体的にどのような点で感じましたか。

実際にお話をしていただき、ニーズと掛け合わせて確実に届けてくれる仕組みを確認出来た点です。

インタビュアー:2019年10月末に契約の一部を更改し、契約の内容が数量、台数、エリアと共に拡大しましたが、更改に至ったきっかけを教えてください。

2017年の契約当初は首都直下地震を想定した訓練を主として行っていましたが、2019年頃からは南海トラフ地震に対する対策も本格的に検討し始めたため、首都圏のみの想定ではなく全国規模で考えていく必要が出てきました。また同じようなタイミングで三和エナジーも宇佐美グループに参入し、関西の燃料会社もM&Aしたことで全国対応出来る体制が出来上がったこともきっかけの1つです。

インタビュアー:EESS契約を検討する際、更改した時の苦労や工夫したことを教えてください。

“初めてのことなので誰も分からない”という状況に苦労しました。また全国展開にあたっての拠点の設置場所、燃料の配分等はかなり悩んだ事を覚えています。

インタビュアー:実際に契約してからの実働は

・2018年北海道胆振東部地震

・2019年台風15号、19号

ですが、その時の現場の声やエピソード等あれば教えてください。また契約前と契約後の体制の変化もあれば教えてください。

どちらも想定していた災害とは異なった災害でした。北海道胆振東部地震は首都圏ではなく北海道という立地であったこと、台風に関してはそもそも想定出来ておらず、対応に戸惑ったことを覚えています。

また建物への給油ではなく電源車に対する給油だったことも想定外の対応でした。しかし三和エナジーと協力し、柔軟性のある対応ができたことで依頼先からも感謝していただき、今後も地震以外の災害についても柔軟に対応できるという実感が湧きました。

インタビュアー:様々な災害を経て、新たなシミュレーションにその都度対応していかなければならないと思いますが、大成建設様としての準備や心構えを教えてください。

生活物資等の備蓄対策は各支店で行っていますが、工事に関する資機材備蓄は首都圏や、大阪・名古屋がメインになっています。東日本大震災での経験を活かし、緊急に必要なもの、更に備蓄を増やすべきものを調達・確保し、カバーできるような体制を整える必要があります。建設業として災害時に対応する事は当たり前ですが、全国規模の災害でも同等の対応が出来ることは私たちが出来る最大の社会貢献です。

インタビュアー:三和エナジー(宇佐美グループ)に求める事、燃料小売業に対して求める事を教えてください。

RG(レギュラーガソリン)の確保が難しいと感じています。自社の工事車両だけでなく協力サプライヤーも遠くから移動してきてくださる為、どうしてもRGが必要になります。被災地で燃料を入れるわけにもいかない為、なんとかならないかな?というのが今求めている事です。実際にそういう問い合わせを現場から聞くこともありました。

RGは私たちも課題に感じている所です。お力になれるよう精一杯努めます!

編集後記

編集後記

今回は大成建設株式会社 田中様、田澤様にお話を伺いました。過去の災害における緊急対応や直近の災害時における弊社の対応に関して、「直ぐにレスポンスがある」「いつも対応が早い」この二言は弊社従業員にとって、大きな励みになります。

災害に対する弊社の強い使命感に共感いただいており、改めて身が引き締まる想いです。今後も災害発生しても【燃料油は大丈夫】と常に念頭入れていただき、貴社の業務継続に貢献させていただきます。 

今後ともよろしくお願いいたします。

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