地下タンク清掃の内容とは?清掃頻度や業者選定の注意点

地下タンク清掃の内容とは?清掃頻度や業者選定の注意点

工場、ガソリンスタンド、非常用発電設備、さらにビルやマンションまで、あらゆる場所で地下に埋設されるタンクが利用されています。それだけに、もし地下タンクから危険物である燃料が流出すれば、大きな事故や環境汚染につながる恐れがあり、しっかりとした管理が欠かせません。目視で確認しづらい地下タンクは、定期点検が必須であることはもちろん、きちんとメンテナンスを行うことで、事故の原因となるタンクの劣化や腐食をなるべく未然に防ぎたいものです。

この記事では、地下タンクの重要なメンテナンスの1つである清掃について、詳しく説明します。

地下タンク清掃の重要性

地下タンクの清掃はなぜ重要なのでしょうか。以下に挙げる「経済的な観点」「環境保全の観点」「安全管理の観点」の3つの観点から、その理由を考えてみます。

経済的な観点

地下タンクの底部に蓄積するスラッジ(汚泥)や水分は、タンクを劣化させ、その寿命を縮める恐れがあります。スラッジを吸い上げてしまうと、フィルターが目詰まりし、ポンプの故障原因になりかねませんし、さらに、結露による水分がタンクに混入することで、ボイラーの故障にもつながります。

定期的なタンクの清掃は、こうしたトラブルを未然に防いで設備の寿命を延ばし、結果的にコスト削減につながります。

環境保全の観点

地下タンクの清掃を怠ると、タンクが破損や劣化を起こし、タンクに穴が開く可能性があります。そこから燃料が流出してしまうと、土壌汚染や地下水汚染、ひいては河川の汚染も引き起こしかねません。いったん環境に悪影響を与えると、その原状回復は非常に困難です。地下タンク周辺の環境を保全する観点からも、地下タンクの清掃などのメンテナンスは重要です。

安全管理の観点

地下タンクに穴が開き、危険物が漏洩すると、火災など大規模な事故につながる恐れがあります。また、地下タンクの清掃を怠ると、燃料に水分が混ざってしまい、油と水の混在した品質の悪い燃料を顧客に販売してしまう可能性もあります。タンク周辺の安全を守り、また、安心できる燃料を販売するためにも、タンクの清掃は欠かせません。

地下タンクの清掃の頻度

消防法(第14条3の2)では、1年に1回以上の危険物を取り扱う施設の定期点検が義務付けられています。地下タンクの清掃は、この点検と合わせて1年に1回行うと良いでしょう。

なお、特に非常用発電設備は、災害時の停電下で消火栓やスプリンクラーを作動する、病院の医療機器を使えるようにする、高層ビルでエレベーターを稼働させるなど、非常に重要な役割を担っており、より厳密な点検で正常な作動環境を保持する必要があります。

そのため、消防法、電気事業法、建築基準法によって点検や報告が義務付けられています。

消防法では6か月ごとの機能点検と1年ごとの総合点検が行われ、消防機関へ報告しなければなりません。点検業務は消防設備点検資格者と第一種自家用発電設備専門技術者の両方の資格を持つ技術者が行います。

建築基準法では、建築士や建築設備点検資格者によって6か月~1年の周期で点検を行い、特定行政庁へ報告します。

電気事業法では、電気主任技術者が作成する保安規程に準じて、月次または年次の点検を行います。ただし報告の義務はありません。

地下タンク清掃を依頼する業者の選び方

地下タンクの清掃は危険物を取り扱います。しっかりした技術と設備、そして経験豊富で信頼できる業者を選びましょう。ここでは業者の選び方のコツをご説明します。

有資格者など専門知識がある業者に依頼する

地下タンクの清掃には、危険物取扱者(乙4等)・酸素欠乏危険作業主任者などの資格保有者が業務にあたる必要があります。業者に依頼する際はこうした資格保有者であるかどうかを確認しましょう。

また、一般財団法人全国危険物安全協会では、一定の基準を満たした業者を「地下タンク等定期点検認定事業者」として認定しています。こうした地下タンクの取り扱いに熟知した認定事業者であることも、1つの業者選択の参考になります。

実績や評判を確認する

地下タンクの清掃には、専門的な機械や知識が求められます。年間の取り扱い件数、過去の実績、その評価などを参考に、定評のある業者を選びましょう。

料金や契約内容を確認する

地下タンクの清掃方法には、燃料を抜き取ってから作業者がタンク内に入って洗浄を行う「進入方式」と、燃料を吸い上げてフィルターでろ過し、綺麗な燃料をタンク内に戻すという「循環方式」の、大きく分けて2通りがあります。

それぞれの大きなメリットとして、進入方式はスラッジを完全に除去できるということ、また、循環方式は清掃中もタンクを稼働できることなどが挙げられます。たとえば非常用発電装置の場合は、稼働を止められないため、循環方式を採用する必要があるなど、適切な清掃方法を選ぶ必要があります。

契約内容が目的に合っているか、料金は適正かどうかをしっかり確認しましょう。

まとめ

設備の寿命を延ばし、結果的にコスト削減につなげたり、環境への悪影響を防いだり、事故を防いだりするためにも地下タンクの清掃は重要です。適切な頻度で、信頼できる業者に清掃を依頼しましょう。

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