常用発電機と非常用発電機の違いとは?

常用発電機と非常用発電機の違いとは?

私たちの日頃の生活や企業の活動を円滑に進めるために欠かせないものと言えば、安定した電力供給です。電力は、電力会社から供給されるもののほか、自家発電で得ることもでき、多くの個人や企業がすでに利用しています。

実はこうした自家発電機の種類は、日常に使う電気を生み出す「常用発電機」と、緊急時に使われる「非常用発電機」の2つに分かれます。自家発電をしたい場合は、その目的や仕様などの違いを知って、この2種類を使い分けなければなりません。

ここでは、常用発電機と非常用発電機の違いについて詳しく説明します。

常用発電機と非常用発電機の違いとは

スポーツに例えれば、常用発電機がマラソン選手、非常用発電機が短距離選手、と言い換えられます。この2つの違いについて解説します。

常用発電機とは

常用発電機は、離島や過疎地などで、電力会社から電力供給が得られにくい場合などに常用電源として使用されるほか、電気使用量の多い企業や工場などでも用いられます。企業や工場などで常用発電機を用いる主な目的は、電気の使用量が多い時間帯に発電機を稼働させることでピークカットを行い、電気料金を抑えられる契約をするためです。

常用発電機は主に以下の3種類に分けられます。

1.発電専用-電気のみを供給する

2.コージェネレーション(熱電併給)-電気とともに廃熱も供給する

3.常用・防災兼用-常用電源であり、かつ防災電源の機能も兼ね備える

常用発電機は、平時に長時間の運転を行う前提となっています。

非常用発電機とは

非常用発電機は、電力会社からの電力供給が止まって停電状態になったときにのみ作動します。使用機会は、災害時やその避難時など限られた状況のみのため、運転時間はおよそ1時間以内とされています。

常用発電機の特徴

常用発電機の特徴を、以下から項目に分けて説明します。

用途や設置場所

火災予防条例(例)第12条では、発電設備の種類(常用、非常用)を問わず「内燃機関を原動力とする発電設備」における屋内の発電設備の位置、構造及び管理の基準が以下のように定められています。

1.容易に点検することができる位置に設けること。

2.防振のための措置を講じた床上又は台上に設けること。

3.排気筒は、防火上有効な構造とすること。

4.発電機、燃料タンクその他の機器は、堅固に床、壁、支柱等に固定すること。

また、屋外に設ける発電設備は、建築物から3m以上の距離を保たなければならないとされています。(ただし、火災予防上支障がないと認められるキュービクル式のもの、また、不燃材料で造り、またはおおわれた外壁で開口部のないものに面するときを除く)

さらに、消防法により発電機や内燃機関は適切な保安距離を保つことが求められています。たとえば、発電機の保安距離は、相互間で1.0m以上、周囲は0.6m以上などです。

燃料の種類

エンジン式の発電機では、軽油やA重油を燃料として使用します。その他、エネルギーとして太陽光やガス(燃料電池)、風力、蒸気などが用いられることもあります。

コストやメンテナンス

発電機が導入される施設や建物(工場、ビル、介護などの施設、住宅など)の規模や面積、確保したい電力量、燃料の種類によっても設置費用は大きく異なります。

たとえば太陽光であれば、おおよそ1kwあたりの単価に必要とされる出力電力を乗じることで計算できます。

またメンテナンス面では、非常用発電機よりも点検頻度は高く、日常点検のほか、1年に4回~12回(毎月)の月次点検を行います。

非常用発電機の特徴

非常用発電機の特徴を、以下から項目に分けて説明します。

用途や設置場所

非常用発電設備の用途は、「防災」と「保安」の大きく2つに分けることができます。

1.防災のための非常用発電機

防災のための非常用発電機はさらに「防災用専用機」と「防災用・保安用共用機」に分けることができます。

「防災用専用機」は、停電が起こったときに消防法で定めた消防用設備(消火栓、スプリンクラー、排煙装置など)と、建築基準法で定めた建築設備(非常用照明、非常用エレベーターなど)にのみ電力を供給します。

一方、「防災用・保安用共用機」は、消防用設備や建築設備以外の医療機器、照明、コンピューターなどに電気を供給することができます。

2.保安のための非常用発電機

緊急時の備えとして、施設側が自主的に設置するものが保安用の非常用発電機です。法律や法令による規定はなく、停電時に医療機器、照明、コンピューターなどに電気を供給することができます。

非常用発電機も常用発電機と同様、火災予防条例によって「点検に便利で、災害(火災など)による被害の恐れが少ない場所に、不燃材料で造られた壁、柱、床、天井などで区画され、窓と出入口に防火戸が設けられた専用の部屋に設けなければならない」(キュービクル発電機や、屋外に設置するものはこの限りではない)と決められています。

さらに、点検のしやすさと火災予防の目的から、消防法により適切な保安距離を保つことが求められています。たとえば、発電機及び内燃機関の保安距離は、相互間で1.0m以上、周囲は0.6m以上などです。

燃料の種類

非常用発電機を使用する際に必要となる燃料は、一般的にA重油か軽油が使われます。

コストやメンテナンス

非常用発電機のコストは、同じパワーのものであればディーゼル式のほうがガスタービン式よりも導入コスト・維持コストともに、安価に抑えることができます。

維持コストは主に燃料代や点検、修理にかかるものです。

非常用発電機の定期点検は、消防法(6か月に1度の機器点検、1年に1度の総合点検、6年に1度は必ず負荷試験または内部観察など)・電気事業法(月次、年次)・建築基準法(適宜)によって義務付けられており、非常時に設備を正確に作動させるために大変重要です。

また、機械の不調を早期に発見し、故障や事故を未然に防ぐためには、日ごろからの目視による日常点検も欠かせません。

非常用発電機のメンテナンスにおいては、燃料タンクのメンテナンスも重要です。

三和エナジーでは、燃料タンクのメンテナンス機器「ロカクリーン®」をご提供しております。「ロカクリーン®」は燃料タンク内の重油を吸引し、フィルターによって重油をろ過してから、再びタンク内に戻すシステムです。

ろ過作業中でも発電機を作動できるため、万が一作業中に災害による停電が発生しても、すぐに非常用発電機を作動できます。

また、小型トラックに搭載されているため自由に移動でき、狭いところでも対応が可能です。

作業員がタンク内に進入せず、燃料も抜かないため、工期短縮や費用低減につながります。

※「ロカクリーン®」は、三和エナジー株式会社が特許を取得しています(特許庁 特許証 第6941249号)

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まとめ

同じ自家発電でも、常用発電機と非常用発電機には様々な違いがあります。詳しくは上記を参考にしてみてください。

「三和エナジー株式会社」では、石油販売やサービスステーションの展開を行う「宇佐美グループ」の一員として、危険物施設に関する全ての業務のトータルソリューションをご提供しています。

非常用発電設備のメンテナンスも行っておりますので、お悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

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